Medical Studioジェネラリスト・スクール
プライマリ・ケア学科

地域とつながる「総合力」をもったプライマリ・ケアの担い手を全国に、もっとたくさん

1.プライマリ・ケア学科の位置づけ

1)全人的視点でケアをしていくなかで、2)生活課題の解決に向けた、3)仕組みづくりに乗り出す医療者を教育で応援するため、3学科からなる「Medical Studioジェネラリスト・スクール」を2013年度より部分開校中です。1)をこのプライマリ・ケア学科で、2)をコミュニティ・デザイン学科で、3)をコミュニティ・ヘルスケア・リーダーシップ学科で修得することを目指し、設計しています。

このプライマリ・ケア学科では、住民が相互にささえあいながら健康を保全する近未来を想定し、全人的な視点でケアができるプライマリ・ケアの担い手を増やすためのeラーニングを中心に提供してきます。サービス提供開始は、もうまもなく(2015年春)。現代のプライマリ・ケア医が地域とのつながりの中で対応すべき25ケースを第一弾として提供します。地域へのつなぎ方や患者・家族の生活支援を多職種と短時間で、且つ実践的に学べる構成です。モバイルアプリで提供するから、いつでもどこからでも気軽に学べます。

2.プライマリ・ケア学科の学習スタイル

1)プライマリ・ケアを学ぶ「け・た・ち・せ・ほ・り」

現代日本の臨床においてプライマリ・ケアの現場だけでは対応が難しいケースを25症例選定し、医師をメイン講師に、医師以外のヘルスケア・プロフェッショナルをサブ講師にして、実践的で且つ汎用性のある学びを提供します。ケースの提示に続いて、臨床的な対処方法を提示したのち、メインとサブ講師による対談形式で、患者・家族をどのように誰につないだらいいのか、患者・家族が直面していると想像できる生活課題とは何か、それにどのように対処するのか、そして、医師が知っておきたい生活をささえるための法律・制度の解説と続きます。さらに、最後には、ケースに関連して押さえておきたい、理論やティップスを紹介

各ブロックの頭文字をとって、私たちは「け・た・ち・せ・ほ・り」の6ブロックのラーニング・メソッドを提案します。そして、各ブロックが3分程度だから、移動中や外来の合間、昼休みなどに、ちらっと見られます。いまの最新の学習スタイル、モバイル・ラーニング(スマホからの視聴スタイル)を採用し、提供する予定です。

診療セッティングの違いを網羅しているのも特徴です。病院や診療所の外来をメインに想定しながらも、在宅の現場でも活用できるアイデアが豊富につまっています。それも、第一線のヘルスケア・プロフェッショナルが講師だからこそ。

2)プライマリ・ケア基本の25ケースと講師一覧

Case #1 好きなものを食べたい高齢者の摂食サポート(80才女性誤嚥性肺炎)
講師:紅谷 浩之(医師)、秋山 正子(看護師)、藤沼 康樹(医師)

Case #2 働く世代のがん復職をささえる(45才男性直腸がん)
講師:石田 岳史(医師)、村中 峯子(保健師)、藤沼 康樹(医師)

Case #3 復職をめざす働き盛りの脳卒中リハビリテーション(40才男性脳卒中)
講師:石田 岳史(医師)、原田 とも子(医療ソーシャルワーカー)、藤沼 康樹(医師)

Case #4 往診依頼が多いがん末期患者へのケア(72才女性腎臓がん緩和期)
講師:鈴木 央(医師)、秋山 正子(看護師)、藤沼 康樹(医師)

Case #5 もの盗られ妄想のある高齢者と家族ケア(75才女性認知症)
講師:鈴木 央(医師)、柏倉 剛彦(医療ソーシャルワーカー)、藤沼 康樹(医師)

Case #6 診察中に夫からのDVを打ち明けられたとき(32才女性DV被害者)
講師:雨森 正記(医師)、井上 健朗(医療ソーシャルワーカー)、藤沼 康樹(医師)

Case #7 無力でもあきらめないアルコール依存症との付き合いかた(50才男性アルコール依存)
講師:石田 岳史(医師)、原田 とも子(医療ソーシャルワーカー)、藤沼 康樹(医師)

Case #8 見逃さない、見極める高齢者肺炎の在宅ケア(85才男性脳梗塞在宅療養)
講師:紅谷 浩之(医師)、杉本 みぎわ(看護師)、藤沼 康樹(医師)

Case #9 新規高齢者認知症をささえるケア(86才女性認知症(新規))
講師:鈴木 央(医師)、原田 とも子(医療ソーシャルワーカー)、藤沼 康樹(医師)

Case #10 働き盛りが糖尿病を診断されたあと・・・(48才男性糖尿病)
講師:新田 國夫(医師)、村中 峯子(保健師)、藤沼 康樹(医師)

Case #11 認知症高齢者の胃ろう意思決定支援(88才男性アルツハイマー型認知症)
講師:紅谷 浩之(医師)、佐原 まち子(医療ソーシャルワーカー)、藤沼 康樹(医師)

Case #12 薬を飲んでくれないがん末期患者への在宅ケア(83才男性肺がん)
講師:鈴木 央(医師)、秋山 正子(看護師)、藤沼 康樹(医師)

Case #13 働く人の難病サポート(52才男性パーキンソン病)
講師:鈴木 央(医師)、原田 とも子(医療ソーシャルワーカー)、藤沼 康樹(医師)

Case #14 虚弱高齢者のみ世帯へのサポート(86才男性COPD)
講師:雨森 正記(医師)、井上 健朗(医療ソーシャルワーカー)、藤沼 康樹(医師)

Case #15 子どもの喘息を親といっしょにサポートする(5才男児喘息)
講師:紅谷 浩之(医師)、佐原 まち子(医療ソーシャルワーカー)、藤沼 康樹(医師)

Case #16 統合失調症を地域で見守る(32才男性統合失調症)
講師:石田 岳史(医師)、村中 峯子(保健師)、藤沼 康樹(医師)

Case #17 うつ傾向ある女性の妊娠出産サポート(28才うつ傾向ある女性の妊娠出産)
講師:雨森 正記(医師)、井上 健朗(医療ソーシャルワーカー)、藤沼 康樹(医師)

Case #18 仕事をやめられない人のうつ病ケア(59才男性経営者のうつ病)
講師:石田 岳史(医師)、原田 とも子(医療ソーシャルワーカー)、藤沼 康樹(医師)

Case #19 独り暮らし統合失調症患者の在宅ケア(65才男性統合失調症)
講師:鈴木 央(医師)、柏倉 剛彦(医療ソーシャルワーカー)、藤沼 康樹(医師)

Case #20 脳性麻痺をもつ方の一人暮らしサポート(30才女性脳性麻痺)
講師:紅谷 浩之(医師)佐原 まち子(医療ソーシャルワーカー)、藤沼 康樹(医師)

Case #21 更年期の女性と歩む(49才女性更年期障害)
講師:山田 康介(医師)、村中 峯子(保健師)、藤沼 康樹(医師)

Case #22 独居高齢者の生活をささえるケア(87才女性糖尿病・高血圧等)
講師:新田 國夫(医師)、村中 峯子(保健師)、藤沼 康樹(医師)

Case #23 あなたの街を守る感染症の初期対応(35才男性湿性咳嗽)
講師:石田 岳史(医師)、原田 とも子(医療ソーシャルワーカー)、藤沼 康樹(医師)

Case #24 終末期在宅での透析中止サポート(82才女性在宅透析中止)
講師:紅谷 浩之(医師)、杉本 みぎわ(看護師)、藤沼 康樹(医師)

Case #25 朝起きられない子どもと家族をサポートする(11才男児起立性調節障害)
講師:山田 康介(医師)、村中 峯子(保健師)、藤沼 康樹(医師)

3)配信方法と時期

誰でもどこからでも気軽に視聴し、受講生同士が刺激し合う環境を提供するため、モバイル・ラーニングに特化して提供します。Medical Studioのウェブサイトから決済をしていただいたうえ、発行されたID/PWを、モバイル・アプリに入力すると視聴開始。月3本程度、決まった日にケースなどを配信していきます。

3.さらに拡がるプライマリ・ケア・シリーズ

上記の25ケースから、さらに深めてプライマリ・ケア医の守備範囲を少しだけ拡げたいかたのために、プライマリ・ケア医のためのスピンオフシリーズを開発中です。まずは、「地域リハビリテーション」の5ケースを現在収録中です。既に収録しているのは、下記の2ケースです。

Case #1 挑戦する人をささえる地域リハ(45歳男性脳出血)
講師:長谷川 幹(医師)、中島 美鈴(理学療法士)

Case #2 寝たきりになりやすい人が新しい世界を見えるリハ(60歳女性脳卒中+頚部骨折)
講師:長谷川 幹(医師)、藤田 真樹(作業療法士)

Case #3 認知症患者の筋力低下を予防する(72歳女性アルツハイマー型認知症)
講師:長谷川 幹(医師)、中島 美鈴(理学療法士)

Case #4 生活が変わると姿勢が変わる(70歳男性パーキンソン病)
講師:長谷川 幹(医師)、中島 美鈴(理学療法士)

Case #5 できるとこまでやってみよう摂食・嚥下リハ(86歳男性多発性ラクナ脳梗塞)
講師:和田 真一(医師)、渋谷 理恵(言語聴覚士)

さらには、プライマリ・ケア医のためのソーシャルワークシリーズを、医療ソーシャルワーカーの皆さんと開発を始めようとしています。

関連リンク