Medical Studioについて
健康への不安や治りにくい病気と生きる人が増えています。
複数の疾病を抱えている人も増えています。
経済格差や社会的孤立、複雑な人間関係など、生きづらさが起因した健康問題も多くなっています。
だから、いま、マルチに診られる伴走型のプライマリ・ケア医が日本にもっと必要です。さらには、患者の生活背景を理解し、ときに地域にでて、病気の根っこと思われる構造的な課題とも向き合う地域医療のアプローチも必要です。そんなお医者さんがいたら、会ってみたい!と思える人をもっと増やせば、救われる人がかなり増えると考えています。
患者は「私を知る医師」に安心し、患者・家族の生きづらさは少し軽減するのだろうと考えています。健康の不安を減らすことは、「やりたいこと」のつまずきを取り除くことであり、もう少しだけ活力ある生活につながるのではないかとも考えています。
そんなジェネラリストを増やす鍵は、医師向けにいまだ提供されていないソーシャルワーク/コミュニティ・デザイン教育です。問題意識をもち、地域のなかで活躍する医師たちは、試行錯誤を繰り返しています。総合診療専門医の時代でも、生活課題を理解したり、それに介入するための知識や技術を教える場所は限られています。
Medical Studioは、全国各地でジェネラリストを志向する医師を教育で応援するため、構想2年、300人以上の医療者との対話を経て、2012年春に法人を設立しました。
設立から数年は、ジェネラリストという存在意義とそれが増えるための方策を考えるセミナーやイベント、ネット番組の配信を活動の中心にすえ、イベントでは1,700人近く、ネット番組では10,000視聴数をこえる方とつながってきました。
2013年からは、「ジェネラリスト・スクール」の構想のもと、教育事業を開始。コミュニティ・ヘルスケア・リーダーシップ(CHL)学科を実験的に開講し、これまでに8年間で311人の医療・介護専門職が修了しています。
そして2019年度、いよいよ「ジェネラリスト・スクール」通称、g-schoolは、全面的に開校しました。ジェネラル志向の医療者が不足する知識や技術を学びあうコミュニティです。
中山間地やへき地、離島にいても学ぶ機会が得られるよう、また、忙しい外来の合間でも気軽に学べるよう、スマートフォーンを利用した短時間学習ツールを基盤に展開します。生活や地域は、流動的で複雑です。それを理解し、介入する視点と発想も多岐にわたります。話題提供型のコンテンツをみて、語り合い、時にユーザーが主導してコンテンツを生成する、他にないラーニング・コミュニティを目指しています。(新型コロナウィルスの感染拡大をうけ、オンラインサービスg-schoolは休止中です。CHL学科の研修のみ開催しています。)
医師によって立ち上がった団体ですが、医師以外の医療専門職や、保健・福祉・介護に関わる皆さんとともに、活動を設計し、拡げていきたいと考えています。ほしい未来は、待っていては来ません。みんなでそれを議論しながら描き、実現するべく、それぞれの立場でできることを着実に前進させていきたい、と考えます。保健・医療・福祉の垣根をこえて、住民や生活者が健康管理を自らのこととして捉え、みんなが連携して健やかに暮らせるよう、医療者は、いま、新たなうねりをつくる時期にさしかかっています。
ぜひ、この学びあいの場に参加してください。議論できることを楽しみにしています。
未来を変える
ジェネラリストとともに
Medical Studio代表理事

団体概要
名称 | 一般社団法人Medical Studio |
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設立年月日 | 2012年4月13日 |
住所 | 〒184-0002 東京都小金井市梶野町1-2-36 KO-TO内 ※2020年6月より上記に移転しました |
連絡先 | TEL:080-4155-7967 E-mail:info#medical-studio.jp(#を@に変えて送信してください。) |
役員構成 |
野崎 英夫(写真家・小児科医、創業者)※代表理事 退任理事(2020年春退任) |