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CHL学科

コミュニティ・ヘルスケア・リーダーシップ学科

地域の力を集め、
暮らしをささえあう仕組みを発想・構築するサーバントリーダーを全国へ。

病気の根っこから変える「突破力」を

生活課題のある人、社会的つながりが希薄な人ほど、健康指標に課題があるとする研究結果は、臨床の実感と符合するのではないでしょうか。現代医療は、生活者の背景にある課題に目を向け、時には同じ課題を抱える人もしくは、抱える見込みのある人を集団的にアプローチする必要に迫られつつあります。
地域全体を診て、健康状態を維持もしくは向上するには、働き方や失業・無業、家族の複合的な問題、学校でのトラブル、貧困や社会的な孤立など、健康問題の根っこを見極め、それを改善する面的なソーシャルアクションが必要です。
CHL学科は、地域に関わり、働きかけようとする医療者のために設計された研修プログラムです。医療者がもつ特性や傾向、社会的権威性などを自覚したうえで、常に生活者の目線で物事を観察、理解し、生活者の目線で関わりをデザインするには、ある程度まとまった時間をかけて「学びほぐす」必要がある、と考えます。そのため、CHL学科のリアルセミナーは、半年間で3回の合宿研修を積み重ねていく濃密な設計になっています。誰目線で問題だと言っているのか、誰目線でどうなるといい、と未来を描くのか、誰目線で仲間を増やす呼びかけをするのか。モバイル版では、そのための基礎理解を深める組織技術を配信します。

一対一の対人支援の専門性を拡張し、さまざまな価値観や生活が混在する「地域」という不確実性が高い“対象”をどのように観察するのか。ニーズを聞いてもいろいろある、としかわからないかもしれない地域で、何を根拠に、何を目指してアクションを起こすのか。正解があるのかないのか、一つなのか二つなのか分からない中で、仲間との対話を通して前に進むための視点や発想法を、じっくり学び修得しませんか。

病気の根っこから変える「突破力」を

他にない学びと仲間が、ここに

CHL学科のリアル研修は、土日の合宿を3回、隔月で開催します。2013年に東京校のみで開始して以来、全国各地で展開しています。第6期(2018年度)までに240人が全国4都市で修了しました。多忙をきわめる日常から離れ、職種や年齢の違いをこえて、フラットで安全な関係の中で、相互批判的に議論を深めます。
地域と関わるために必要な学習要素を10に絞り込み、1日1テーマ、独自に開発されたケース教材1本を用いてじっくり議論します。講師から知識や技術を学ぶのではなく、そこに集う仲間どうしが知恵を出し合い、視野と発想力を豊かにする「協同学習」という社会教育の手法を採用しています。CHL学科が目指す「ソーシャルアクションを起こせるサーバント型のリーダー」が兼ね備えたい「批判的思考」「複眼的視覚」「メタ視点」を養成するために適した学習方法でもあり、地域での会議やチーム作りの疑似体験にもなるからです。

他にない学びと仲間が、ここに

目指すのは、明日すぐに使える知識や技術の習得ではありません。複雑で複層的な課題が絡み合う現代社会において、状況に応じて柔軟に対応ができること、そして、住民が自治の一貫としてヘルスケアを考え行動できるために、住民が主体の仕組みを構想するためには、教科書や先行事例から学ぶ知識だけでは通用しません。

いまから自分を地域に合わせていく

CHL学科では、職業的に形成された価値観を学びほぐし、未来を築くための複数の選択肢や引いた視点(メタ視点)を強化します。1対1の臨床的な対人支援とは異なり、1対多の地域での面的な介入を検討するなら、多様で複雑な状況に対応できる複数の引いた選択肢(複眼的視覚)が必要です。さらに言えば、これまでに蓄積してきた考え方でさえ、常に疑問に思い、別のあり方を模索する姿勢(批判的思考)が必要だと考えています。
そのために、互いに学びの責任をもって議論に臨む「協同学習」を採用し、まさに喧々諤々な学びの対話を繰り返しています。教材は一日一テーマ一本のケース。地域に出る医療者リーダーが直面するだろう問題と矛盾に満ちた状況で「あなたなら何をしますか?」と、徹底して問いかけるものです。必要な知識は個人が自宅でやる事前・事後学習で、合宿での議論の続きはFacebookグループで、学んだ成果を地元に活かすには「マイプロ」(マイ・プロジェクト)で補完しています。
それらを通して、教科書通りにはいかない世界でも、仲間との対話を通して前に進むための視点や発想法を習得していきます。さらに地域に関わろうとする医療者の出発点になる研修です。修了生が残した感想の一部をご紹介します。

  • “自分の価値観に差し込まれる研修だ”
  • “自分の視野の狭さや医療者目線を痛感した”
  • “答えのない問題に挑むのがCHL”
  • “不確かさに耐える能力が身についた”
  • “自分のなかのOSが進化した感じ”
  • “住民と共通の目標をたてて動き続ける考え方を習得した”
  • “実践している仲間からの刺激や学びは大きい”

仲間が背中を押してくれる環境がある

地元で推進するマイプロには、毎回受講生どうし批判的助言をする時間を確保しています。同じような志や問題意識をもつ仲間が各地で経験する壁や苦悩を共有し、助言しあうからこそ、マイプロを実際に前に進めることができます。受講をきっかけにマイプロを前進させ、世界が開けてくる人も多くいます。

Day 7のアイデアピッチでは、受講生や地元の仲間より、おそらくひとつ外の円にいるだろう聴衆を前に、自分のマイプロを5分でプレゼンしコメントをもらう機会です。どの程度伝わったのか、どのような助言や指摘をもらえるのか、次につながる活力を見出す機会です。
CHL学科を受講することで、日常の臨床活動の延長では得られない学びと仲間を得られるだけでなく、発表する機会とそこからのフィードバックを獲得することができます。

仲間が背中を押してくれる環境がある

スマホからは組織技術を考える

とはいえ、仲間と地元で活動するには、一定の知識や技術が必要です。Day 1, 2で考える小さなグループのマネジメントから、Day 3, 4の仲間を増やすためのビジョンと戦略の意味やつくりかた、Day5, 6の活動を永続させるための組織づくりと組織変革など、それぞれの基礎的知識はスマホで学べます。しかしながら、その多くの知識は、指示命令系統が明確で、意思決定原理が営利である組織を基盤に蓄積されたものです。地域の中で、医療者が立ち振る舞うときには、経営学の蓄積を加工する柔軟さが必要です。
オンラインでは、経営学で言われている組織既述の基礎を提要しながら、地元でどうすればいいのか、を議論していきます。