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よくある質問と答え

「オンラインでどの程度学べるのか?」「マイプロがぼんやりしていてもいいのか?」
よくある質問にお答えします

よくある質問と答え

Q:興味があるが、まだ自分には早いのではないか。自信がない。

A:「マイプロこれから始めます」という方は受講メンバーの7割です。「地域」との接点をすでに持った状態で参加する人はおよそ4割です。何より、この研修は、知識や経験に関わらず、多様なメンバーの力を引き出し、互いに高めあう学習メソッド「協同学習」を採用していますから、他のメンバーへの引け目や「後発」組の自覚は不要です。「言語化できないけど、この研修が気になる」というなら、背中を押してもらう機会を探しているということ。ぜひ挑戦してください。なお、CHL学科の研修は、第10期(2022年度)をもって終了します。

Q:マイプロがぼんやりしていて、応募できる気がしない。

A:第9期(2021年度)からマイプロは入学・修了要件ではなくなりました。気軽にご検討ください。もちろん、輪郭がはっきりしないマイプロを磨きたい!というニーズにはお応えします。受講しながら磨き上げることを前提にしていますので、出発点になるマイプロは「もどき」で十分です。マイプロの規模の大小、時間軸の長短は問いません。院内のプロジェクトでも、もちろん結構です。学びを活かす実践、学びを深める実践をもつためのマイプロでもありますから、気軽に設定してください。なお、受講当初の構想から、みんな徐々に変わるものです。せっかく取り組むマイプロだからって、皆さん半年一年では完結しない少し長めの時間軸で設定しています。

Q:今年は忙しい!来年こそは、と思っています。

A:尊重します!けど、知っておいてください。CHLの効果は「にじみ出ます」。今日明日に役に立つ技術、というより、周囲を見回し洞察する力、複雑で見通しが立たない中でも前進する力を養うのがCHL。それが役に立った!と実感できるのは、「卒業後2, 3年後」と多くの修了生が言います。だからこそ、早めに受講してください。そして、COVID-19の対応にCHLが生きている、との声を最近よく聞かせてもらっています。複雑で見通しが立たない「地域」を想定した学びが臨床現場でも適応できていることを表しています。けど、あと1年でCHLは終了します。ご承知おきくださいませ。

Q:事前・事後学習が大変そうです。どの程度の時間を確保できればいいの?

A:事前事後学習はそれなりに負荷があります。全員で集まってしかできない学びをDayの当日にします。その前後は個々人の問題意識とスピードで個人学習を進めてください。けど、Slackを使ってその進捗を受講者メンバーで共有したり、互いに励ましたり刺激しあえます。一人ではありません。一緒に学ぶ仲間がいるからこそできる学びを体験ください。

Q:日程が合わないから、また来年!

A:振替受講ができることを頭に入れてください。Aチームの日程のどれかがダメなら、そのDayだけBチームの議論に参加できます。またオンライン化した良さ、ですね。議論はすべて録画しますので、その日、その場に参加できないことが生じても録画で追いかけたり、振り返ったりすることができます。

Q:ソロプラクティスで週末休みにくい。。。

A:合宿研修の時代にも、開業医が全体の2~3割いました。ある医師は、この研修を機に、「研修を理由に休診する」覚悟を決めた、といいます。患者にも研修の内容まで伝えるほか、地元の他の医療機関とこれを機につながり、何かの際のバックアップをお願いする関係構築につなげた、とのこと。2020年度(第8期)からフルオンライン化しました。平日夜なら参加できそうですよね。しかも移動時間もコストもなし!平日夜遅めの時間にスタートしますので、お子さんを寝かしつけたり、寝かせる筋道をつけてから参加もできます。

Q:CHLは臨床経験5年以上を受講対象者にしていましたね。いまは?

A:過去の修了生にも臨床経験5年未満の若手が数人おられる中で、「臨床経験」の長短で受講を決める必要がないことに気づきました。年齢が若くても、地域との関わりが深い人は、それだけで臨床の先輩と十分に議論を交わせます。第8期から受講要件に臨床経験5年以上、の項目を外しました。年齢にかかわらずどうぞ気兼ねなくご参加ください。ちなみに、先輩でいくと60代をこえる受講者も過去にいましたので、ベテランの皆さんもぜひ集団の多様性に貢献ください。

Q:費用が高くて、手が出ません。

A:合宿研修の時代は、合宿にかかる実費も含めて20万円程度の受講料をお預かりしていました。第8期からオンライン化したことで、実費コストを大幅に削減しています。学びは同じで10万円を切る価格にしました。もちろん、それでも安い金額ではありません。けど、約8カ月の学び、と思えば、月謝にすれば月1~1.5万円です。ここでしかできない学びと、ここでしか出会えない仲間がいます。

Q:講師はどのような人が務めるのでしょうか?講師名が公表されていません。

A:私たちは、“偉い”先生からの講義を拝聴するスタイルではなく、同じ悩みを抱え、挑戦している受講生の知恵やお互いの指摘・示唆のほうに、実践的価値が高いと考えています。その中で、講師は学習ファシリテーターとして、考える問いを投げる役割を担います。オンライン化して以来、その傾向を強化しています。講師役としてふるまうのは、CHLを立ち上げた企画者の数人だけ。あとは受講する皆さんと修了生のサポートにより自律的な学びの共同体を目指します。地域での現場もそう、ですよね。えらい先生から指導受けるより、みんなで知恵を出して新しいことを生み出す場、ですから。それと同じ環境でCHLでも議論を深めます。

Q:実践が一番の教育機会と思い、自分は地域に入り、活動しています。CHLで何を今から学べるのでしょうか?

A:実践から得られることは多くありますよね。ただ、いま「うまくいって」いても、複雑で不確実な地域においては、常に別の目線と発想を蓄えておくことが必要でしょう。いまやっていることを客観視し、次のステップを複数検討する好機としてご検討ください。私たちの基礎理論は、地域福祉/コミュニティワークと社会教育です。住民の力を引き出し、高めるための働きかけは、これまでの医学教育や医療MBAではほとんど見られないアプローチです。

Q:所属チームによって学びの違いはでるの?

A:教材と進行はほぼ同じです。もちろん受講メンバーの組み合わせにより学習のポイントや深みが異なることはあります。ただ、オンライン化したことで、お互いのチームがどのような議論をしているのか、事前事後学習のやりとりや、集まって議論する機会の録画映像はすべて共有されています。またチーム横断の交流企画もありますし、何より振替受講を通して、互いのチームを行き来できます。

Q:修了生のコミュニティはどうなっている?

A:修了しても学びは続いています。学びを提供する側の意図や技術を学ぶ通称「講師合宿」では、次年度以降講師に回る修了生が学びのファシリテーションを習得します。さらに翌年度以降のCHLには無料でオブザーブ参加して、後方から学びを振り返り、新たな出会いを楽しめるようになっています。修了生たちはFacebookグループなどで情報交換もしています。最近では、各地で同窓会があったり、互いに講師として呼び合っていたり、マイプロを一緒にやったり、同窓生どうしで視察ツアーを組んだり、まち歩きをしたり、と活発になってきていますよ。COVID-19のあとは、毎月10日にMCA(マイ・コロナ・アクション)を議論する場を持っていました。

Q:医療専門職でないと受講できないの?

A:医師向けに設計はしましたが、地域xヘルスケアに関心がある人であれば受講いただけます。これまでも福祉・介護職の方も多くいますし、NPOの職員、ヘルスケア企業の社員などが議論の多様性をより豊かにしていました。ヒエラルキーを忘れフラットに議論できる仲間として引け目なくご参加ください!

Q:合宿研修と学習成果にどの程度の違いがでる想定なのか。

A:第8期をオンラインで開講してみての結論は、合宿研修で目指した学習効果は一定程度確保できている、というものです。飲食や宿泊をともにする関係性の深みはさすがにかないませんが、「批判的思考」「複眼的視角」「メタ視点」という3つの学習目標への到達は、オフラインの合宿研修時と変わりがありません(第8期終了時のアンケート調査と以前に実施した修了生へのフォローアップ調査の結果の比較から)。

Q:オンライン・ツールに不慣れだが、大丈夫か?

A:機材さえあればあとは丁寧にサポートします。オンラインでの議論が豊かになるための工夫を試していきますので、オンライン・ファシリテーションの技術もいっしょに学んでいける好機です。個別にサポートしますし、受講生どうしで新しいツールを試しあうなんてこともしてみたいですね。

最終更新:2022年3月4日